ちゃとらのオス

最近、超滞りがちの他猫。だが、毎日のように色々な猫に会っている
 1 怠惰な朝に香箱作り。 
           



宵越し活動しなくても良い。
寒さのつらい季節は過ぎた。


今が一番明るい景色の中朝猫に出会える機会が多い。
もう外猫も夏毛に生え変わる時期。    

しかし、余り良い毛並みではない。
  2 校舎の下が寝床らしい。

朝のジョギングにいそしむ足音に若干の警戒心。
  
  







  3 足拭きマットでつめを研ぐ。
         
         日々、同じことを繰り返す慣れた雰囲気。
4 爪とぎは、とても短い。
             
   ふと痛みに我に返ると見える。



顔は、確りとした野良のオスの風格。
  5  穏やかな人(この場合私)を見れば
              とりあえず、ご飯をねだってみる。


     猫の世界は、プライドと建前を
             上手に使い分けなければならない。

     寧ろ、人の生活圏で、野外を主に生活する猫は、
        人と同じ立場にたつことは、ほとんど無い。

 
6 愛でるだけが目的の人か否かを嗅ぎ分ける。


   ねだっては、一歩引き、
           また立ち戻ってはこちらを覗う。
      

     思い通りいかないときは、
         まず体を伸ばして次に備えてみるの図。

  7 毛並の乱れの理由か、
         右腹中央に大きなしこり。

      写真で、見てわかるくらい増幅している。

   それでもこいつは日々の努力をやめることは無い。
             ただ、毎日を送ることが生きる理由。

     いつから、生きることに理由や意味を
             求めるようになってしまったろうか。

     気づいたら、ただそうしたいから・・・という心では
      立ち行かない現実と向き合う日々。

8 触れられるだけでも、飛び上がる痛みに耐えながら、
外猫は、天命を悟っていく。
そして、逃げも投げもせず、ただそこにいる。

もう次の冬を越せないかもしれない、
それでも秋には冬のために毛を生やす。

無我の境地とはよく言うが、
これは真逆の己しかない状態。

近づいてくる死を一猫で見つめる孤独に
ひたすらに耐えている。

一見能天気を気取る猫だが、
その思いを表すことで、心を癒す人々よりも
きっと何倍も気高い。

こんな猫に出会うたびに、人として
         かくのごとくありたいと思う。